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教育・子どもの25年史 第15回 その1
牟田武生
前回の内容の一部をあえて繰り返すが、猫を解剖している時、勃起している自分に 気が付きました。そして射精までしてしまいました。(少年Aの供述書より)
このくだりはまさに彼がサディストだったことを物語る。
勿論、親に意図的に作ら れたサディストではないが、家庭における親密体験の乏しさからくるストレスの発 散を、弟いじめという歪んだ行為を繰り返す少年A。親は、彼の行動を愛情の欠乏 からくると考えずに、弟に対するいじめを体罰で注意した。
少年Aの心は、愛情欠乏⇒満たされない心⇒弟に対する容赦のないいじめ⇒いじめ に対する親の体罰⇒憎しみの増大⇒さらなるいじめ⇒体罰、この悪循環が少年Aの 家庭内に構築された。
そして、弟いじめや動物に対する虐待や殺害の中で、歪んだサディズムとしての性 に、彼は目覚めて行った。
本来、愛する人に対する優しい行為としての性が、感情の未分化な少年Aには可逆 的な暴力的愛というよりも、自己の性的な欲求を満たすための虐待や殺害行為にエ クタシーを感じていった。
しかし、それらの行為は日常的に常に充足出きるものではない。
第15回その2に続く
2006.3.24
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ご協力いただいている執筆者の略歴:牟田武生(むたたけお)
1947年生まれ。72年に民間の教育相談機関である教育研究所を設立し、不登校を含めた
教育問題の相談・援助活動に取り組んでいる。現在、
NPO法人教育研究所(横浜市港南区)理事長。91年に教師・カウンセラー・児童相談所の相
談員等不登校にかかわる専門家を対象にした研修機関として不登校問題研究会を設立。元NHKラジオ「子どもと教育電話相談」相談員、不登校問題研究会代表幹事、元文部省
「不登校の実態に関する調査」検討委員会委員。主な著書:『ひきこもり/ 不登校の処方箋 増補版』(オクムラ書店)、『すぐに解決!子どもの緊急事態Q&A』 ( オクムラ書店)、『ネット依存の恐怖』(教育出版)など。