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インターネットと若者の心理 第3回

牟田武生

2月14日、大阪府寝屋川市の中央小学校で、同小学校卒業生で17歳の少年が3人の教職員を殺傷する事件が起きた。犯行の動機として、小学校時代いじめられているのに担任がかばってくれなかったと供述している。(いじめについては、現在、まだ、未確認情報である。当時、係わりのあった先生は、いじめはなかったと否定し、級友もなかったと言う。だが、些細な言い争いはあったと言う子どももいる)

その後、少年は中学で不登校になったという。「TVゲームが好きだった」「学校ではおとなしく一人でいることが多かった」「勉強がよく出来た」と当時のクラスメート語る。少年は不登校のまま中学を卒業し、通信制高校に在籍するが大学卒業検定試験に合格し、高校を中退している。家でTVゲームを良くし、たまにゲームセンターに行き、一人でゲームをしていたと言う。

表1 登校拒否児童生徒(50日以上欠席者)数の推移と人気ゲーム機発売年


西暦とゲーム機の発売 小学生
中学生
登校拒否児童生徒数(人)割合(%)登校拒否児童生徒数(人)割合(%)合計(人)
1974年2,6510.037,3100.159,961
1978年インベーダーゲーム登場3,2110.0310,4290.2113,640
1983年ファミコン発売3,8400.0324,0590.4227,899
1990年スーパーファミコン発売8,0140.0940,2230.7548,237
不登校児童生徒(30日以上欠席者)推移 - ----
1994年プレイステーション発売15,7860.1861,6631.3277,449
1999年プレイステーション2発売26,0470.35104,1802.45130,227
2003年プレイステーションオンライン可能24,0860.33102,1262.72126,212
不登校児童生徒数 文部科学省「学校基本調査」より

上の表1はゲームと不登校の児童生徒の関係をまとめた表である。不登校はゲームだけでは無論語れない。参考資料だがゲーム機が高性能になればなるほど不登校の児童・生徒は、増加していく。ゲーム機の高性能化とゲーム人口の増加は相関している。ゲームの増加は子どもの遊びの変化でもあり、子ども達が近所で群れをなして遊ぶ時代が終わり、少子化と塾や習い事が増え一人遊びが主流に変わっていった。

経済的には高度経済成長が終わり、緩やかな経済成長へ、そして、バブル経済の時代、バブル崩壊へと向かう過程でもある。教育の世界では偏差値教育の過熱と弊害が言われ、総合的な学習の時代へと変化した時だった。

表2 子どものネットゲーム&TVゲーム利用率


全国
不登校の子ども
小学5年生41.08%小学生97.77%
中学2年生33.6%中学生59.76%
全国は平成16年3月(社)日本PTA全国協議会調べ
 不登校は平成17年2月横浜市教育委員会&横浜子ども支援協議会調べ


2005.3.4

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ご協力いただいている執筆者の略歴:牟田武生(むたたけお)

牟田武生(むたたけお) 1947年生まれ。72年に民間の教育相談機関である教育研究所を設立し、不登校を含めた 教育問題の相談・援助活動に取り組んでいる。現在、 NPO法人教育研究所(横浜市港南区)理事長。91年に教師・カウンセラー・児童相談所の相 談員等不登校にかかわる専門家を対象にした研修機関として不登校問題研究会を設立。元NHKラジオ「子どもと教育電話相談」相談員、不登校問題研究会代表幹事、元文部省 「不登校の実態に関する調査」検討委員会委員。
主な著書:『ひきこもり/ 不登校の処方箋 増補版』(オクムラ書店)、『すぐに解決!子どもの緊急事態Q&A』 ( オクムラ書店)、『ネット依存の恐怖』(教育出版)など。