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インターネットと若者の心理 第12回 その1

ネットゲーム依存とひきこもり(9)

牟田武生

「不登校を1年から2年程度やっていて、ネットゲームにはまってしまった中学2,3年生 を4人(男3、女1)連れて、私が主宰している厚生労働省依託の若者自立塾に10月末から 11月中旬にかけて8泊9日で連れて行ったんだよ」

「僕も自分の立場を考えて見ると、ネット依存でニートなんですけれど、若者自立塾って 何ですか?」とネット依存の若者は質問する。

「若者自立塾は『学校に行っていない。仕事をしていない。労働訓練を一年間以上に 渡ってしていない15歳以上34歳までの独身の若者』そうそう、最近はニート(NEET)と 呼ばれているよね。その人達が様々な就労体験をしながら共同生活を体験し、自立をし ていくための支援活動する施設なんだ。不登校からひきこもってニートになった人、学 校を卒業し、就労したがリストラされ、そのままひきこもってしまった人、学校は卒業 したけれど就労せずにニートになった人など、それぞれなんだ。みんな共通することは、 生活リズムが崩れ、昼夜逆転の生活をしていることや対人関係に自信が持てなく、人に よっては感情の変化の波が大きい人もいる」

「その点、中学生達は昼夜逆転の生活をしているけれど、対人関係に消極的だが不安 は少なく、感情の変化がない安定した子ども達だった」

「中学生達は自分に近いな!」とネット依存の若者はいう。

第12回その2に続く


2005.12.2


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ご協力いただいている執筆者の略歴:牟田武生(むたたけお)

牟田武生(むたたけお) 1947年生まれ。72年に民間の教育相談機関である教育研究所を設立し、不登校を含めた 教育問題の相談・援助活動に取り組んでいる。現在、 NPO法人教育研究所(横浜市港南区)理事長。91年に教師・カウンセラー・児童相談所の相 談員等不登校にかかわる専門家を対象にした研修機関として不登校問題研究会を設立。元NHKラジオ「子どもと教育電話相談」相談員、不登校問題研究会代表幹事、元文部省 「不登校の実態に関する調査」検討委員会委員。
主な著書:『ひきこもり/ 不登校の処方箋 増補版』(オクムラ書店)、『すぐに解決!子どもの緊急事態Q&A』 ( オクムラ書店)、『ネット依存の恐怖』(教育出版)など。