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インターネットと若者の心理 第18回 その1

インターネット依存からの脱出(3)

牟田武生

現実社会で過去に起きた人間関係のトラウマが“見捨てられ不安”になり、「また、 人間関係で失敗するのではないか、今度、失敗したら、友達がいなくなる、どうしよう !」という“恐怖”が、自分を襲う。

そうなると、他人(ネットゲームやチャットだと見知らぬ相手だが)を必要以上に気 遣い出す。

ネットゲームだと、一日中やっているので、いつの間にか、終わりのない関係になり、 疲れ果て、例え、眠りについたとしても、自分が眠りについている間に、みんな、自分 のことを忘れてしまい。置いてきぼりにされていくのではないかという不安になる。

この不安がまさしく“見捨てられ不安”の正体だが、ゲームの中のキャラクター関係や ゲームの進行状態が気になって、短時間、眠っては起き、パソコンを再び立ち上げ、 ゲーム仲間の様子を確認する。

ゲームの進み具合やキャラクター関係に変化が認めら れないと安心して、また、眠りの世界に自然に入っていく。

ネットゲーム依存の人が パソコンの前に陣取り、短時間寝たり、起きたりしながら、何十時間も続けてゲーム をやる心理の深層にはそんな思いがある。

一方、チャットやメールを時間の合間を見つけては、やっている人たちの心理はどう なのだろうか。

第18回その2に続く


2006.7.4


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ご協力いただいている執筆者の略歴:牟田武生(むたたけお)

牟田武生(むたたけお) 1947年生まれ。72年に民間の教育相談機関である教育研究所を設立し、不登校を含めた 教育問題の相談・援助活動に取り組んでいる。現在、 NPO法人教育研究所(横浜市港南区)理事長。91年に教師・カウンセラー・児童相談所の相 談員等不登校にかかわる専門家を対象にした研修機関として不登校問題研究会を設立。元NHKラジオ「子どもと教育電話相談」相談員、不登校問題研究会代表幹事、元文部省 「不登校の実態に関する調査」検討委員会委員。
主な著書:『ひきこもり/ 不登校の処方箋 増補版』(オクムラ書店)、『すぐに解決!子どもの緊急事態Q&A』 ( オクムラ書店)、『ネット依存の恐怖』(教育出版)など。