牟田のプロジェクト
○『ネット依存の恐怖』韓国語版完成
○富山県宇奈月の若者自立塾での再チャレンジ支援
○カナダの教育委員会サポートによる不登校からの語学、CG、ゲーム、IT技術留学
○毎年夏の教師&専門家のための不登校問題研修会開催
etc
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厚生大臣賞受賞
11月23日、東京山野ホールで厚生労働大臣賞を受賞(個人部門)致しました。
受賞できたのは、不登校、ひきこもり、ニートの皆様、支援者、スタッフ、過去のスタッフ、理事の方々のお陰だと感謝しております。
ありがとうございました。
今後も、若者の包括的な自立支援めざし、残された時間を使ってまいりますので、御支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
平成20年11月23日
牟田武生
受賞式の後、シンポが開かれた。このシンポはこれからの若者支援に対する具体的な方向性が、シンポのコーディネーター役の宮本みち子先生(放送大学教授)から示されたとても良いシンポであった。
多くの派遣社員やフリーター生活を強いられている多くの若者は不景気になればの解雇され、企業利益を守るためのクッション材料になってしまった。若者はすでに社会弱者である。
もし、アメリカ発の国際的な金融危機で不況が長引けば、第二の就職氷河期が来る。長引けば若者は生きるために犯罪に手を染めざるを得ない。そして、貧困からくる犯罪や社会的な事件が多発する可能性がある。
社会的弱者になってしまった若者をどうEUの先進国のように支援していくか、日本にとって喫緊の課題である。
今回のシンポでは宮本先生が中心になり、政府の教育再生懇談会の下に設けられた「子どもと若者総合支援勉強会」が内閣府に提言を出したことが報告された。これは、ひきこもりやニートへの若者を総括的に支援するために法律にすべく、基本的な骨組みをである。
この取組みで大いに評価出来ることは2つある。
1つは縦割り行政を越えた取組みになることである。教育、労働、医療、福祉、商工(企業)の縦割り行政からくる弊害を乗り越えないと実現できないとし、包括的な取組みを行おうとしていることである。
第2の点は困難な状況にある若者のニーズに合わせた取組みをめざし、現場(若者自立塾や若者地域サポートステーション)のデータからの取組みを大切にするということである。
日本の今までの施策は外国の先進事例を学者が持って来て、マスデータ(労働調査など大規模データ)を元に作られていたために、必ずしもニーズとは一致せずにズレがあった。今回は現場の積み上げたデータを解析し、それを施策に生かしていくという、わが国初めての取組みになる。
宮本みち子先生、坂口順治先生(若者自立塾座長)そして、企業のまとめ役であり、若者自立塾・地域サポートステーション等の施設のまとめ役でもある財団法人経済生産性本部の活躍に期待している。
勿論、内閣府、厚生労働省職業能力開発局キャリア形成支援室の後ろ盾がないと、これらの問題は解決に向わない。大いに期待している。
私はこれから人生どう生きるか迷った20歳の時、
それは民主主義の実現であり、その国の民主主義の成熟度の度合いは、社会的弱者に置かれている人たちがどのような暮らしをしているかを尺度に図ろうと考え、その克服めざし活動て生きてきた。
是非、宮本、坂口両先生には頑張ってもらいたい。
私も微力であるが、陰ながら応援していきたい。
牟田武生受賞プロフィールはこちら
http://jiritsushien.jp/com/pdf/muta.pdf
2008.11.23[Sun]/backnumber:%bnindex%
児童生徒の暴力過去最多
文部科学省が児童生徒の暴力行動の統計を昭和58年から取り始めて過去最多(平成19年度)になったと20日発表した。
児童生徒の暴力は、生徒間暴力・対教師暴力・対人暴力・器物破損の4つを指す。そのいずれもが前年度比より増加している。
19年度の特徴として、低年齢化(小学校で37%増加)が上げられる。背景にあるのが、「感情のコントロールが苦手」、「ルールや決まりごとを守る意識やコミュニケーション能力の低下」があるのではないかと同省はみている。
感情のコントロールは情緒が安定せずにちょっとしたことでイライラし、すぐにキレテしまい暴力行為に発展してしまう原因だ。また、自分の感情を上手に表現出来ず、相手に自分の気持ちを分かってもらえずに逆ギレしてしまう原因にもなる。
文部省がこの調査を始めた理由は、50年代後半、中学校で校内暴力の多発したからである。当時、「偏差値」という言葉が大流行し、偏差値教育によって、学校も子ども偏差値化され、内申書が高校進学にとって重要な決定な要素になった。
この頃から、子どもの塾通いが恒常化され、子ども自身が追い詰められていった。数値による管理が学校教育で始まり、ストレスを子どもは過大に受けるようになった。そして、それらの管理に生理的に反発を感じた生徒がストレスをぶつけるように暴力行為を起した。
その世代の親の多くが現在30代後半になり、児童生徒の保護者になっている。この世代は、今でも学校や先生に不信感を抱いている。自己中心的で、学校に自分の過大な要求をするモンスターペアレットも、この世代の人だ。
その後、文部省はそれらの反省を踏まえ脱偏差値教育として「ゆとりの教育」を行い。子どもの情緒や人間関係力、コミュニケーション能力を育てる施策を行なった。しかし、2000年代に入り、OECDが行なうPISAの学力検査の結果、学力水準が国際的に低下傾向が見られ、政財界の圧力から、「脱ゆとりの教育」が図られ、学校現場では学力向上が緊急の課題になっていった。
10年後、20年後を見据え、どのような教育をやっていけば、よいのか、教育の社会デザインを考えずに右往左往する教育界。
「子どもは伸び伸び個性的に育って欲しい」と願いつつ、「テストで図られる学力を伸ばし、偏差値の良い学校に入って欲しい」と、絶対矛盾を気が付かずに建前と本音を使い分ける保護者達。それを受け、戸惑う子どもの姿が今日の子ども達の姿ではないだろうか。
幼少期に親子間で充分な情緒的な交流が図られず、情緒的に不安を抱え、コミュ二ケーション能力が育たなかった青少年のが、ひきこもりやニートの温床になっていっている。これらの青少年の「大人社会への不信」を作り出したのは、大人自身でははいかと反省する毎日である。
2008.11.21[Fri]/backnumber:%bnindex%
お見舞いありがとう!
病気になってから、多数のお見舞いを様々な方から頂くが、昨日頂いたお見舞いほどうれしいものはなかった。
どっしりと重いお見舞いの封筒が富山から届いた。7人の連名のお見舞い袋だ。中には皺が入った様々な額の紙幣が入っていた。名前を見ると若者たちの名前である。
皆、不登校や職場のセクハラやいじめで対人不信や不安から長年ひきこもった若者で、宇奈月若者自立塾から社会に巣立ち、一生懸命働き、生活が苦しい中でコツコツ貯めたお金である。思わず涙が出てしまった。
10年以上もひきこもり、医者から強度のノイローゼ状態と言われ、さじを投げられた子もいる。学校でのいじめから誰も信頼できなくなり、心を閉ざし、両親とも何年も会話をしなかった子もいる。あまりの苦しさから自殺未遂をした子もいる。
でも、今は働き、中には一人暮らしをして自立している子もいる。その子らの心情を思うと涙が自然に溢れる。そして、私は生きる勇気や希望が与えられていると感じた。
この仕事を長年やっていてよかった。私はどんなに病気や経済的困難に追いこめられても幸せな人生だと感じる。
ありがとう!
飯田さん、金澤さん、笹口さん、高橋さん、棚岡さん、中山さん、林さん。(名前を出してごめんなさい)
きっと、元気になって皆に恩返しするからね!
もう一度、ありがとう!
生きているよ!生かされているよ!皆に!ありがとう!
2008.11.19[Wed]/backnumber:%bnindex%
カッタルイとだるいの違い
今回は入院中は順調だったから、予定より1日早く14日に退院した。しかし、家に帰ってから本格的な副作用に襲われてしまった。だるくて仕方がないのである。
最近の若者は「カッタルイ」と良く口にするが、この「カッタルイ」と「だるい」がどう違うか考えてみた。
若者は何かやらなければならないが、気乗りがしない場合「カッタルイ」を連発する。そこで大人が「やらなければいけないでしょ!」と、つい言うと「ウザイ」と、相手の発言を拒否するそれより言葉を用いる。
このように精神的にやる気がない時、「カッタルイ」を使い、物事を軟らかく拒否する。また、その言葉や態度を批判されたり、注意されたりすると、「ウザイ」と、相手の存在を否定するかのようなやや強い発言をするようである。
その点、今の私の「だるい」は、ひざが重たくて力が入らず、だらだらした感じの歩き方になってしまうなど、体全体に力が満ちてこないなど身体的な状態を表す時に使っている。
精神的な状態と身体的な状態によって表現方法も違うようである。
もしも、子どもや若者が「だるい」と言ったら、体がどこか悪いのではと疑ってみる必要があるようだ。
2008.11.16[Sun]/backnumber:%bnindex%
副作用なんかに負けるものか!
10月末に11月下旬カウンセリング再開、12月初旬講演活動再開と勝手に決めていた。しかし、4日に外来に行き腫瘍マーカーは正常値に戻り万歳だったのですが、薬の副作用のため白血球始め、自己免疫力の数値が下がり、だるくて、だるくて仕方がなく、体温も上がらず手足が冷たく、何も手付かずの1週間だった。
まあ、焦らずに行く事ですね!
来週は強化治療のために入院です。あの点滴に繋がれた生活は滅入りますね!でも、治療に乗っているだけでも感謝しなくては、頑張ります。
副作用なんか負けるものか。でも、感染症には注意が大切ですね!
2008.11.7[Fri]/backnumber:%bnindex%