金子 保先生の『催眠療法が効果的な各種の問題行動と催眠療法の実際』
がご覧になれます。
・心的外傷ストレス障害
・摂食障害、拒食症、過食症
・夜尿、バス酔い、過呼吸症 など
金子 保 さいたま市教育相談センター所長
1 催眠とは
催眠の定義は非常にあいまいであり、明解なものは見あたらないとも言える。
催眠とは人為的に引き起こされた状態であって、いろいろの点で睡眠に似ているが睡眠とは区別されるもので、催眠誘導によってもたらされるものである。
被暗示性の高進がみられ、普段と違った特殊な意識性が特徴で、その結果、覚醒に比べて、運動や知覚、記憶、思考などの異常性が容易に引き起こされるような状態とされている。
被暗示性が高い心理状態とは、暗示にかかりやすい状態であり、催眠誘導をした人の意のままの心理状態になってしまうということである。
催眠誘導暗示によって、被暗示性がだんだん高まっていく。軽い催眠状態と深い催眠状態があり、催眠の深さによって、心理状態は異なっている。浅い催眠状態での暗示は、本人は記憶しているが、深い催眠状態とは、催眠状態を解いて覚醒してから思い出すことができないなどの違いが見られる。ともに暗示効果は見られるので、前者を覚醒暗示、後者を催眠暗示と区別することもある。
催眠療法は、催眠状態にすればあらゆる問題行動の治療効果が見られるのではなく、催眠状態にして、どのような暗示をするか、イメージを思い浮かばせて、問題をなくす疑似体験をするかである。
この疑似体験のシナリオをつくることが大切で、この体験、イメージトレーニングの中身の研究が大切である。それを催眠誘導の方法を具体的にまとめてみた。
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